根本です。
オレがやっているのは、「プロデュース」という仕事だ。
こういう仕事をやっている人たちや、コンサルタントなんかもそうだが、
最近よく「USP」という部分に注目して話をすることが多い。
いわゆる、その人独自の「強み」ってやつだ。
今日はその「強み」と「らしさ」について、話したいと思う。
オレは基本的にそういう括りではやらないが、世の中のコンサルタントは
經營戦略を考えるときに「SWOT分析」をやることが多い。
ただ、オレは「SWOT分析」で自分(自社)の魅力が表現できるとは思って
いない。
ただ勘違いしてほしくないのだが、これは決して「SWOT分析」がダメだと
言っているのではなく、それだけでは「足りない」のだと思っている。
その中の「強み」って一体何だ?と考えたときに、その対立概念である
「らしさ」に行き着いたんだ。
「強み」は性能、能力によるものが多く、基本的にその度合を測れる
ものだ。
例えば、「実績OOO社!」とか。
それに対して、「らしさ」は「味わい」だ。
「味」は「強み」じゃないんだよね。
だから、測れない。
「強み」は「もっと強い」に打ち消されてしまう。
頑張れば、No.1になれるけどね。
世の中では「No.1戦略」なんてのもあるけど、No.2が浮かばれないんだ
よね。
だって、日本一高い山は富士山って知ってるけど、二番目に高い山は、
みんな知らないよね?
(ちなみに南アルプスにある「北岳」という山なんだが…)
昔、民主党の蓮舫が仕分けで「スーパーコンピュータ京」に対して、
「一番じゃなきゃダメなんですか?二番ではいけないんですか?」と言った
ことがあるが、強み(=性能)をウリにしている以上、二番じゃダメなんだよ。
だって、みんな「北岳」知らないんだから。
この間もブログに書いたが、プロデュースの基本はみんなが幸せになる
こと。
だから、「No.1戦略」はちょっとウチのプロデュースの考え方とは違う
んだ。
だから、オレのプロデュースは「らしさ」を追求するんだ。
例えば、ベンツやBMWが何故高いのに売れるかと言ったら、「らしさ」
があるからだ。
じゃ、「らしさ」が際立つと、どうなるか?
「利益」が上がるんだよ。
「強み」が大きくなると「売上」が上がるが、「らしさ」が際立つと、
「利益が」上がるんだ。
どういうことかと言うと、「らしさ」が際立つと「ファン」が生まれる。
だから、価格競争に巻き込まれなくなる。
「らしさ」は「好き嫌い」だから、嫌われることもあるけど、好きになって
くれる人もいるんだ。
だから、オレ自身も「根本らしさ」を常に追っている。
一時期、「強み」を追っていた時期もあるが、「強み」を意識しすぎる
あまり、その「強み」に頼りすぎて、バランスを崩していたことが多い
気がする。
あなた自身の「らしさ」、考えてみては?
手伝うよ。
じゃ、また。
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