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浅田真央の演技の明暗を分けた原因はどこにあったか

根本です。

ソチオリンピックが終わりました。
我々日本人は「オリンピック好き」だけに、今回も大いに盛り上がった。

今回は羽生結弦の男子フィギュアスケート初の金メダル獲得をはじめ、ジャンプの「レジェンド」葛西紀明の7回目にして初の個人銀メダル獲得など、感動要素もたくさんありました。
素晴しかったですね。

ただ、「感動」という意味では、女子フィギュアスケートで金メダルを期待されながら、6位に終わった浅田真央のフリー演技が最も「感動」を呼んだのではないでしょうか?
少なくとも私の中では、今回のオリンピックで一番感動的でした。
浅田真央さん本人も、結果はともかく、本当に納得のいく演技だったのでしょう。
最後の涙がすべてを物語っていたと思います。

私無類のスポーツ好きですが、フィギュアに関しても当然専門家でもないので、巷でいわれているような「ソトニコワの点数が出すぎ」とかいう、いわゆる「不公平論」には言及するつもりはありません。
そもそも、フィギュアスケート競技とはそういうものだと思います。

今回私はこのブログで言いたいことは、表題の通り、浅田真央さんは何故ショートでは失敗し、フリーでは大成功したのか、また、その原因となったものは何なのか、ということです。
そこをプロデューサーの視点で書いてみたいと思います。

「ショートで失敗して逆にプレッシャーがなくなり、フリーで思いっきり演技できたからでは」とか言われていますが、それは確かに大きな要因だと思います。
しかし、それはショートを失敗した説明にはなっていません。

「団体に出させたから」という森元総理の意見もあります。
この人は言わんとすることはなんとなくわかるのですが、「バカなのか」と思うほど、発言の仕方が下手すぎますね。
「真央ちゃんは大事なところでいつも転ぶ」なんて、普通の大人が公の場でいうことではありません。
森さんは最近、ジャンプの葛西に引っ掛けて、「失言レジェンド」なんて呼ばれてるらしいですね。
(元総理がそんなんでいいのか…と思うが、それはおいといて・苦笑)

では、何なのか?

私は浅田真央の「衣装」だと思っています。
もっと言えば、「衣装の色」です。
フィギュアではショートとフリーで演目の内容によって、衣装を変えます。
今回のショートの失敗は「衣装の色」がよくなかったのです。

こんなことを言うと、「そんなの関係ないでしょ」とか「そんなことで演技評価するなんて失礼」とか「根本、アタマおかしくなったんじゃね?」とか言われそうですが、私は真剣に言っていいます。

浅田真央

ちなみに、上の写真の左がショートで、右がメダルを獲ったの時の衣装ですが、見ている方でさえ、印象的な差異を感じないか、ということです。
色の好き嫌いは個人でいろいろあると思いますが、明らかに右の方がいい演技ができそうではありませんか?
まぁ、しかしこれは見ている側の問題なので、大した問題ではありませんが。

では、浅田真央さん本人はどうなのでしょう?

前述の森元総理の「真央ちゃんは大事なところでいつも転ぶ」は言い過ぎですが、実は浅田真央さんは薄紫系の衣装の時は総じていい演技ができていないのです。

実は服の「色」というのは、人間の感情に対し、非常に重要かつ大きな影響を与える要素なのです。
これはいろいろな研究でも実証されています。

だから、世の中には「勝負服」という言葉があるのです。

このあたりのことは以前「プレゼン極意」の動画でも話していますので、是非参考にしてください。
120%伝わるプレゼンテーションの極意⑪

スポーツの世界ではそれはかなり顕著で、最も有名なのは、ゴルフのタイガーウッズが最終日には必ず「赤」のウェアを着るというものです。
それ以外でも、その人なりの「色」というのはやはり存在し、少なくとも勝負事でくすんだ色を着る人間はいません

浅田真央さんに戻りますが、本人は薄紫の衣装に意識はないのかもしれません。
しかし、これだけ薄紫の衣装で結果が出ないのは恐らく好きではないのだろうし、周りのスタッフがそれに気づくべきだと思います。
あれだけ大勢のスタッフが周りにいて、一体何故誰も衣装に言及しないのか不思議でなりません。
フィギュアは「見た目」も点数に関係するのに

私がプロデューサーだったら、そこは絶対もっと真剣に考えますけどね。
フィギュアスケートみたいな非日常的な衣装だからこそ、本人の意向を踏まえつつ、専門家が的確な判断を与えなければいけない
んです。

ここまで読んでいただいたとしても「何をアホみたいなことを」という方もいるかもしれませんが、そんなことで結果が変わってくるほどギリギリのレベルで勝負している世界なのです。
そして、それはそこまでのレベルでなくても、ビジネスの世界でも一緒。
ネクタイの色ひとつで決まる商談も決まらなかったりするんです。

だから、私はこう見えても、そういう部分に細心の注意を払ったプロデュースをしています。
その人「らしさ」を圧倒的に際立たせるために。

是非、参考にしてみてください。

そして、最後に…感極まって涙がでるほどの演技をした浅田真央さんには最大限の敬意を表したいと思います。
自分が本当に納得できる演技ができて、おめでとう。
そして、お疲れ様でした。

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