根本です。
今日はマーケティングの話です。
先日、ある方のメルマガを読んでいたら、こんな話が載っていました。
「私はモスバーガーが好きだ。
しかし、シェアNo.1はマクドナルドだ。
マックも最近は値上げして、モスとほぼ変わらなくなってきている。
それなのに、なぜNo.1なのか?
それは品質・サービスは置いといて、広告を打つのが上手いからだ。
これはみなさんにとって、朗報である。
なぜなら、品質・サービスが多少悪くても、広告戦略次第で売上は大きく伸びるのだから。」
要約すると、こんな感じです。
これを聞いて、みなさんどう思いますか?
この筆者の方は、マーケティングやビジネスを若干勘違いされているようです。
まず、マクドナルドがNo.1である理由は、「広告の打ち方が上手い」からではなく、「どこよりも圧倒的に早く商品を提供できるスピード」があるからです。
(ただ、1月の「60秒以内に提供キャンペーン」では、それをやりすぎた感はありますが…)
モスバーガーは「味」を追い求め、マクドナルドは「スピード」を追求し、どちらにも特化できなかったのが、ロッテリアということになると思います。
「味」や「価格」は人によって判断基準が違うので、100人いたら、全員がどちらかを選ぶということは、現実的にありえません。
しかし、「時間」は別です。
例えば、3分しか時間がない人が100人いたら、全員が必ずマクドナルドを選びます。
だからマックはNo.1なのです。
確かに、マックは広告の打ち方も上手です。
しかし、それは圧倒的な「提供スピード」という「品質」の上に成り立つものです。
従って、品質・サービスが多少悪くても、広告戦略次第で売上は大きく伸びるということはありえません。
マーケティングの世界では、どんなプロモーション戦略も、商品自体のレベルが高いのが大前提で、プロモーションによって、そのもの自体のポテンシャルを変えることはできないというのが、常識となっています。
本質を求められる今の時代であれば、尚更ですよね。
WEBの場合は特にそうですが、「広告を使っても、なかなか集客できない」とか「売上になかなかつながらない」とお悩みの方は、広告戦略やプロモーションを考える前に、コンテンツや商品・サービス自体のコンセプトから見直すということをやってみてはいかがでしょうか?
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